「留学に来たけど全然話せるようにならない・・・。」
「友達が欲しいけど、英語が下手で話すのが嫌だ・・・。」
「英語が上達しないからつらい・・・。」
留学前は英語がペラペラになる理想の自分を思い描いていたのに、現実はまったく英語が話せない・・・。
せっかく高いお金を払って海外に留学に来たのに、まったく英語が英語が話せなくてつらい経験をしている方も多いと思います。
僕もアメリカ留学をして3ヶ月くらいは、英語の練習のためにネイティブの友達が欲しいのに、英語ができないから話しかけられないという悪循環になっていました。英語が下手でも乗り切るようなコミュ力もなかったので、とてもつらかったことを覚えています。
そこで今回は、僕の7年間の留学経験をもとに、コミュ力のいらない改善策を3つご紹介します。
留学に来たけど、英語が話せなくてつらい!
改善策が知りたいけど、英語のコミュ力がなくてもできることが知りたい!
そんな方への記事です!
留学がつらすぎて、毎日泣いていた。
僕はアメリカ留学を7年間経験して、最終的には現地の大学を卒業することができましたが、最初のころは英語を話すことがまったくできませんでした。
留学前は、
アメリカ行けばすぐに話せるようになるでしょ!
と言っていた僕は、アメリカ人の前でテンパって無口になってしまうことが多かったです。やっと言葉を絞りだしても、”Hmm, y…yes…”くらいしか言えませんでした。英語がうまく話せない悩みを相談できる友達もいない、そもそも相談するための英語が喋れないというストレスを抱えながら、ひとりで部屋にこもることも多かったです。
留学はキラキラしているイメージがありましたが、当時は灰色の毎日。とにかくつらい時期でした。。。
- カフェで簡単な注文すらできない。
- 授業で先生の話についていけない。
- 先生の質問に答えられず、大勢のアメリカ人クラスメイトの前で恥をかく。
- 相談できる友達がいない。
特につらかったことは、英文学のクラスで、先生が講義が始まるたびに僕に他愛のない質問をしてきたことです。
“Takahiro, did you do something fun this weekend?”
Hmm….Yes…. (何言っているのかよくわからんけどYesって言っておこう。。。)
Cool. What did you do?
Ahh…I don’t know… (いったい何を聞かれているんだろう。。。)
周りにはクラスメイトのアメリカ人生徒が数十人。みんなが僕を見ています。その中で、拙い英語でしゃべらないといけなかったことが、とても苦しかったです。「恥をかかせやがって!」とさえ思っていました。
今思えば、先生なりに僕の英語力が伸びるようにあえて話を振ってくれていたのだと思います。しかし、当時の僕は英語力を補えるだけのコミュ力もなく、とてもつらい経験でした。
このように、留学の初期は英語が理解できなくて、とにかく精神的につらかったです。
自分の考えや思ったことを、どのように言ったらいいのかわからない。
相手が何を言っているのか、理解できない。
誰かに相談したくても友達がいない。
そもそも相談するための英語が話せない。
あのころはつらすぎて、毎晩泣くことしかできませんでした・・・。
そもそも英語が難しいのは”あたりまえ”
でも、そもそも英語って難しくてあたりまえで、話せないからダメだなんて落ち込む必要はありません。
外交官などに対して言語教育などを行っている国務省の機関、Foreign Service Institute (FSI) は、経験則に基づいて英語話者にとっての言語ごとの習得難易度を4段階にレベル分けしています。その中で日本語の難易度は、アラビア語などに並び、最もレベルの高い“Super-hard language” (とても難しい)に分類しています。
出典: https://www.state.gov/foreign-language-training/
これは、英語と日本語の”言語間距離“が遠いためと言われています。
つまり、文法や発音、文字などのシステムが、英語と日本語でかけ離れているため、習得に多大な時間がかかるのです。
これは裏を返せば、英語話者にとって日本語の習得が難しいように、日本人にとっても英語の習得が難しいと言えます。
英語ネイティブでないすべての日本人留学生は、最初から楽をして話せたわけではありません。もちろん現実はそんな簡単ではなかったので、僕も必死に英語を勉強しました。
ですので、留学中に英語が伸びないと思い悩む方は多いとは思いますが、それだけ難しいことに挑戦しているということを忘れないようにしましょう。
- そもそも英語と日本語は、言語間の差異が大きいため習得は困難!
- 難しいことに挑戦しているということに自信を持とう!
英語が話せなくてつらいときの改善策 3選
ここからは英語が話せなくてつらいときの改善策を3つご紹介します。
どれも、英語のコミュ力はほとんど必要ありませんので、だれでも取り組めるものになっています。
- 授業を録音して、文字に書き起こす。
- ライティングから取り組む。
- 英語の決まり文句を身に着ける。
話せなくてつらい時の改善策① : 授業を授業を録音して、文字に書き起こす。
まず初めに、授業の内容を視覚化して、自分がどこまでを理解しているのかを確認します。
ボイスレコーダーやスマホの録音機能で授業を録音してみましょう。そして、その録音を聞きながら先生の言っていることを文字に書き起こします。
文章にすることで、どういった単語やフレーズを使っているのか、どういう構造で話しているのかがわかりやすくなります。
この時に以下の3つのポイントに注意してみてください。
- 聞き取れる部分をまずは確認する
- 聞き取れない部分は音をまねて発音をする
- よく使われるフレーズを覚える
1.聞き取れる部分をまずは確認する
まずは授業の、聞き取れる部分と聞き取れない部分を確認しましょう。
文字に書き起こす時に聞き取れない単語があると思いますが、はじめは無視してかまいません。
まずは聞き取れる単語を確認して、意味までしっかり覚えましょう。
そうして書き起こした文章を見ると、意外に中学レベルの簡単な単語で話していることがわかります。
つまり、英語がわからないのではなく、単純に耳が慣れてなくて発音に追いつけていないだけだということです。それを意識することがまずは大事です。
2. 聞き取れない部分は音をマネて発音をする
次に、よくわからない部分は何度も聞き、発音をマネして声に出してみましょう。
そうするとだんだんと英語の音やアクセントに耳が慣れてきます。耳が慣れてくると、すこしつづ聞き覚えのある単語が増えていきます。この練習を重ねて、より多くの単語が聞き取れるようになってくると、単語の意味を前後の文脈から判断ができたり、違う場面でたまたま同じ単語に出会って意味を理解する、ということが増えていきます。
3. よく使われるフレーズを覚える
最後に、先生がよく使う英語のフレーズは覚えてしまいましょう。
例えば、先生がページを開くように指示するときは、以下のように言っていることが多いと思います
Please take a look at page 〇〇.
僕は当時は “take a look at”というフレーズの意味はよく分かりませんでしたが、先生が教科書を開きながら言っているので、見るページを指示していることがわかりました。そうすると、”page 〇〇”の数字だけを集中して聞くと、どこを話しているのかが分かるようになります。
このように、先生がよく使う決まり文句を覚えていくと、だんだんと授業についていけなくなることが減っていきます。
話せなくてつらい時の改善策② : ライティングから取り組む。
英語が話せないうちに、とにかく話してアウトプット練習しろと言われても難しいと思う方は多いと思います。
そういう方は、まずはライティングから練習をしてみてください。
オススメはエッセイ(小論文)を書くことです。
エッセイの課題はアメリカの学校ではよく出ます。
エッセイは、書くことで問題に対して自分の意見をしっかりと持ち、主張を伝えるための構成力も磨くこともできるようになります。そうして身に着けた英語の文章力は、実際に授業で話し合いになる場面でも大いに役立てることができます。
エッセイを書くうえで重要な構造は以下です。
構造 | 書くこと | よく使用するフレーズ |
---|---|---|
Introduction (導入) | 自分の意見 | I think that… (私は~と思います。) In my opinion… (私の意見は~) |
Body (本論) | 主張の理由 | Firstly, (はじめに、) Secondly, (次に、) Finaly (最後に、) |
Conclusion (結論) | 自分の意見をくりかえす | In concusion, (結論として、) |
英語で意見と理由を考えるクセをつけておくことで、実際の英語での話し合いでもこの構成通りにしゃべれば、自分の考えを相手に伝えやすくなります。
ただ、書き言葉だと固い表現になってしまうので、話し言葉に直すことが必要なことを覚えておきましょう。
例えば、
I think that… (僕は・・・と思うんだ。)
Because… (なぜなら・・・)
For example… (例えば・・・)
So, I think that… (だから、僕は・・・と思うんだ。)
このように言いかえると、自然な会話になります。
また、英語の表現がわからない時は積極的に調べるようにしましょう。文法や語彙力の強化にもつながるので表現の幅が広がります。
- 自分の意見を持つ練習
- 意見をまとめる構成力
- 実際の話し合いでも、しゃべる順序や内容に困らなくなる。
- 文法や語彙力が向上する。
話せなくてつらい時の改善策③ : 英語の決まり文句を身につける。
英語の決まり文句を丸覚えすることで、英語での会話に慣れることができます。
なぜなら、カフェやスーパーで買い物をするときに使われる英語はほぼ決まっているからです。
例えば僕が実際にアメリカでスタバを注文するときはほとんどが以下のような流れでした。
Hi!
How are you doing?
Hey.
Good, thanks. How are you doing?
Good, thank you.
What can I get for you today?
Can I get a grande green tea frappuccino?
Sure. Anything else?
That’s it. Thanks.
Alright, it’s gonna be $〇〇.
We’ll have it right out. Have a good day.
Thank you. You, too.
このように、決まった会話の流れと、”How are you doing?” や “Can I get….” といった決まり文句を覚えて、実際にお店で使っていくと、英語に慣れてきて会話を続けるのが楽になっていきます。
授業でクラスメイトと話し合いをしなければいけない場面でも、まず相手に対して
What do you think about that? (きみはそれについてどう思う?)
というと、自然と相手から意見を話し始めてくれます。
僕も、最初のうちはとにかく相手から意見を話してもらい、それに対して”I agree with you. (僕は君に賛成です。)”と同意して、相手の意見をオウム返ししていました。ただ相手の意見を繰り返すだけでも、会話は続けることができるのでオススメです。
もし、相手の言っていることが早すぎてよくわからなかった時は、
Could you speak slower for me? (もっとゆっくり話してくれる?)
とお願いして、もう一度言ってもらいましょう。こういったフレーズを地道に覚えておくことで、会話を続ける糸口が見つかるはずです。
ここでも相手との話し合いも録音をしておくことで、どのような英語を使って、どういう構成で意見を話しているのかを後で確認することができるようにしておきましょう。
今はつらくても、あなたの留学はきっと成功する。
今回は、留学で英語が話せなくてつらいときの改善策 3選をお話しました。なるべくコミュ力が必要のないポイントを解説しましたので、だれでもすぐに取り組める内容になっていると思います。
- 授業を文字に書き起して、英語を視覚化して理解する。
- ライティングから取り組み、英語の文章力や構成力を会話にいかす。
- 英語の決まり文句を身に着けて、会話に慣れる。
僕も、まったく英語力ゼロの状態からアメリカ留学を経験しました。
日本にいたころは、“enough”を「えのう」と発音して先生に鼻で笑われたことがあるくらい英語は下手でした。
でも今日お話ししたことをコツコツと実践した結果、アメリカで学士号を取得し、外資系メーカーで英語を使って仕事ができるまでになりました。
あなたは今、英語が話せないという現実がつらくて、落ち込んだり泣いたりしているかもしれません。こんなに苦しいなら、留学なんてやめて帰国したいと思っているかもしれません。でも、大丈夫です。頑張っているあなたの留学はきっと成功します。とりあえず、今日はしっかりと寝て明日に備えましょう。
あなたの頑張りが、いつか実を結びますように。応援しています。
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