留学に行きたいけど、不安がたくさんあって正直行くのが怖い。。。
英語、お金、治安、、、海外留学は心配事がたくさんで不安だな。。。
「日本でさえ知らない土地に住むことは難しいのに、海外なんてもっと不安。。。」という方は多いと思います。でも留学に行きたいけど海外は怖いと漠然と悩むだけでは、人生の大きな決断のタイミングを逃してしまいかねません。
そこで今回は、留学生、または留学に行こうと思っている方が感じやすい不安とそれを乗り越えるための対処法を言語化してご紹介しようと思います。この記事を読んで、みんなが抱く不安なんてこれだけしかないのだから何とかなりそうだと感じていただけたら幸いです。
留学を成功させた人たちはみんなあなたとまったく同じ不安をもって、それを乗り越えた人たちです。
心配はいりません。この記事を読んで、一緒に乗り越えるられるように準備をしましょう!
留学に行きたいけど怖いと感じるあなたへ
「留学に行きたい。」
「海外の学校に行こう。」
これは人生の中で大きな決断です。多額の費用がかかるし、英語だって話せるかわからない。見知らぬ国や土地で生活していけるのかも自信がない。大きな決断は大きな”リスク”にもなると感じることが普通なので、恐怖心や不安感を感じることは当然です。
しかし決して留学はハイリスク・ハイリターンなものではありません。しっかりと準備や事前情報を調べておけば、ローリスク・ハイリターンな人生への投資になるのです。そこに必要なのは、あなたのやる気や努力のみ。それをまずは意識することから始めましょう。
また、なぜ留学に行くのが怖いと感じてしまうかというと、あなたが不安に対しての対処法を”知らない”からです。対処法がわからないから漠然と悩んでしまうだけです。
そこでまずは下記に留学生が感じやすい不安を7つにまとめてみます。
- 英語ができるか不安
- 友達ができるか不安
- 留学費用が不安
- ホームシックが不安
- 食ベものが口に合うか不安
- 差別されないか不安
他にも細かいことをあげればキリがありませんが、留学の成功に直結する主な不安はこれだけしかありません。無限に出てくる悩みも書き出してみると、案外多くはないのです。
この7つの不安を確認していけば、留学への解像度が上がり、漠然とした恐怖感を減らすことができます。そして次に取るべきアクションが見えてきます。ひとつずつ確認していきますので、参考にしてみてください。
留学の不安とそれを乗り越える方法 7選
英語ができるか不安
「英語が話せるようになるか不安。」「自分の英語は海外で通用するのか。」など、すべての留学生は英語を不安に思います。やはり言葉が通じないとコミュニケーションが取れず、コミュニケーションが取れないと生活面でいろいろと困ることは事実です。
ただ、なぜ英語を不安に思うのか、その本質をご存じでしょうか?
それはネイティブが話すような、流暢な英語を話さないといけないと思い込んでいるからです。
完璧な英語を話さないと相手に伝わらないし、下手な英語だと笑われるから恥ずかしいという価値観があるからではないでしょうか?これはアメリカなどの欧米諸国に比べて移民が少ない、日本人的な価値観だと言えます。
結論としては、“完璧な英語”なんて気にしなくていいです。そもそもそんなものありません。
対処法:日本人的な価値観は捨てる
留学を成功させる秘訣の1つは、日本人的な価値観をまずは捨てることです。
僕が大学時代に受けていた量子力学のクラスは”南アフリカ共和国”出身の教授が担当していましたが、とても強いアクセントと発音で英語を話していました。ただ、クラスのアメリカ人が彼の英語を悪く言っていたことはありません。なぜなら、みんなそれぞれのアクセントがあるのが普通だし、言っていることは理解ができるからです。
非英語圏からの移民の人たちが多く暮らすアメリカでは、いろいろな英語のアクセントがあったり、間違った文法で話している時がたくさんあります。でも、彼らは自信をもって英語を話しますし、恥ずかしいとも思っていません。言いたいことが伝わればいいし、伝わらなかったら伝わるまで言うだけです。
完璧な英語が話せなくても、伝わる英語であればいいのです。そもそも様々な人種の人たちが様々なアクセントの英語を話しているアメリカで”完璧”なんてありません。
綺麗な英語を話せなければいけないという日本人的な価値観は真っ先に捨てて、今できる英語の勉強をしましょう。
どうしても英語が不安という方は、留学前に英会話スクールに通うことも検討してみてください。今は高品質な英会話スクールがたくさんあるので、ある程度話せるようになった状態で留学に臨むことができます。
またオンラインレッスンも充実しているので、時差を考慮する必要がありますが、海外から日本のスクールに通うことも十分可能です。
友達ができるか不安
人間関係の不安の原因は2つあり、それは英語そのものに対する不安と、下手な英語を話すと差別を受ける不安です。(差別を受ける不安に関してはこちら。)
僕も留学当初は英語力がゼロだったので、同じ留学生の中国人の子たちが流暢に英語をしゃべっていて劣等感を持っていました。しかし数か月たった後、英語力もだんだん伸びてきた時に彼らの英語を聞くと、実はアクセントが違っていたり、文法がおかしかったりすることがありました。
ただ彼らは英語が完璧でないからとネイティブに話すことを臆することはありません。友人もたくさんいました。コミュニケーションは伝えようとすることが重要なのです。それはどの国でも同じです。
対処法:とにかく積極的に話しかける。人見知りは損。
英語力が伸び悩む人の共通点として、人見知りがあります。英会話はインプットとアウトプットを継続することにより、話すことに”慣れる”ことで成長していきます。しかし、せっかくの海外で人見知りをすると、アウトプットの機会が減少してまいます。恥ずかしいという感情は捨てて、積極的に話しかけて英語を使ってみてください。
例えば僕は、友達作りのために大学の日本人会に所属していました。そこでは日本人というだけで興味を持ってくれるアメリカ人などがイベントなどに集まってくれていて、そういう人達であれば、多少英語に自信がなくてもこちらの話をしっかりと聞いてくれることが多いです。また、”日本”という共通の話題は日本人にとっても話しやすいので、そういったグループを利用して現地の友達を作ることはオススメです。
留学費用が不安
留学にかかる費用は主に3つあります。
- 渡航費 (海外旅行保険や留学エージェントなどへのサポート料も含む)
- 学費
- 現地での生活費
まず渡航費に関してですが、これは航空券だけではなく、海外旅行保険料や留学エージェントへのサポート料などが含まれます。主に、海外に行って、現地で安心して生活をするために必要なお金です。
学費は留学の出費の大部分をしめるものです。基本的にはどの国でも、海外からの留学生の学費は、現地出身の学生に比べて割高になります。例えば下の図は、2023年のアメリカの大学の学費の平均データですが、公立大学で$23,630 (約359万円)、私立大学で$42,162(約640万円)の費用が年間にかかります。
また、学費にプラスして住居費や食費などの生活費も上乗せされていきます。現在は円安や物価高の影響で、日本で暮らす数倍の金額が必要になっているケースもあるので注意が必要です。
それぞれの金額は非常に高いのですが、削減できるものと削減するべきでないものがありますので説明します。
渡航費への対処法①:海外保険は十分にお金をかける。
海外旅行保険料の節約はおすすめしません。多少高額になっても必ず十分な補償がついている商品を選びましょう。海外で事故やケガで治療を受けた場合、数百万円~数千万円という高額な医療費を請求されてしまうケースがあるためです。ある留学エージェントの社長は、アメリカで無保険で交通事故を起こしてしまい治療費や損害賠償などで7000万円も支払ったそうです。
僕は、AIG海外旅行保険(当時はAIU海外旅行保険)を1年契約で30万円ほどを払っていました。治療費などはもちろん、弁護士特約や24時間の電話サポートもついているので非常におすすめです。僕も実際にアメリカでの病院探しを手伝ってもらいましたが、とても丁寧な対応で優しく答えてくれました。
渡航費への対処法②:エージェントのサポート料は慣れたら解約を。
また、留学エージェントへのサポート料ですが、こちらも現地での生活に慣れないうちはお金を払うべきです。ただ、留学エージェントによってはサポートの質が悪かったりするので、サポート内容は事前に細かく確認しておきましょう。例えば、「バスの乗り方がわからない!」など、日常のことでも対応できるかどうかが重要です。細かいですが、慣れない海外では生活のために重要なこと。そこが信頼できるエージェントかどうかを分けます。
海外での生活に慣れてきて、問題に自分で対処できるようになったらサポートを中断して費用を節約するように検討しましょう。
学費への対処法 : 奨学金を使う
学費に関しては、奨学金を使うことが最も有効な手段になります。
外務省のHPでも、日本で提供されている給付型の奨学金の情報がまとめられていますので確認をしておきましょう。また、英語圏でもヨーロッパのイギリスへの留学を考えている方には、イギリス政府により設立された国際文化交流機関が、留学生のための給付型奨学金を提供しています。(HPはこちら)
欧州は、学費の無償化の制度が進んでおり、海外からの留学生に対しても比較的安い学費で教育を受けられる機会を提供しています。英語と言えば、アメリカやフィリピンという固定観念に縛られず広い視野で情報を集めてみてください。
生活費の不安への対処法:パートタイムの仕事をキャンパスで探す。
留学生は留学をする国から発行される学生ビザで、その国への渡航と現地で教育を受ける許可を受けます。この学生ビザは原則として、現地での就労を禁じていますが、例外としてある条件で就労できるケースがあります。
例えば、アメリカ移民・関税執行局 (ICE)は、F1ビザ (米国の学生ビザ)を保持する学生は、以下の制約のもと就労が認められています。(詳しくはこちら)
- フルタイムの学生であること
- キャンパス内の仕事のみ(大学の書店やカフェテリアなど)
- 労働時間が週20時間以上を超えてはいけない
より細かい要件や、詳しい申請方法は大学に確認してみることをオススメします。
以上のように、お金を理由に留学をあきらめる必要はまったくなく、かならず費用を捻出する方法はあるので安心してください。
ホームシックが不安
残念ながらホームシックはほとんどの人が経験します。全く知らない土地で友達もいない状態。帰国もまだ何ヶ月も何年も先となると不安を感じないほうがおかしいです。ただ、こればかりは時間が解決してくれるのを待つしかありません。
僕も人生で初めて渡米した時は、ホームシックで毎晩泣いていました。日本の高校は中退していて帰る場所がありませんでしたし、目標である大学卒業まで何年も帰国できないというプレッシャーでおしつぶされそうでした。夜、寝ようとして部屋を暗くすると、不安が頭をグルグル回って涙が出てきました。僕は国際電話で(当時は通話ができるようなSNSなどはありません。) 母親に電話して気分を落ち着けていたのを覚えています。
対処法:親や親しい友人の連絡手段を確保しておく
ホームシックへの対処法は心を許せる人との連絡手段を持っておくことです。
現在はLINEやSNS、ZOOMやDiscordなど、国境を越えて簡単に話すことができる手段がたくさんあります。渡航前に友達や親に連絡をすることを伝えておき、ホームシックで辛くなったら遠慮せずに連絡をしましょう。話すことで気分が楽になります。
人間の適応力はすごいので、1週間もすれば環境に慣れて平気になります。安心してください。
食事が口に合うか不安
長期の留学などで何ヶ月も現地で生活をする場合は、現地の食事を楽しめるのかということも大事な要素です。
食べ物は好き嫌いがあるので一概には言えませんが、せっかくの海外での長期滞在なので現地の食文化を楽しむことも醍醐味の1つです。ただ、たまには納豆とご飯とみそ汁が食べたい、ということもあるかと思います。そういうときも心配はいりません。日本の食材は案外簡単に手に入れることができます。
対処法:日本の食材を手に入れる。
日本食は世界的にもブームなので、海外でも日本の食材を売っているスーパーは多く、日本食が手に入りやすくなっています。僕もワシントン州のシアトルにいたときは、Uwajimayaというスーパーで納豆と米をよく買っていました。日本のお菓子も人気が高く、普通に海外に売っていますよ。
ちなみに、世界の食文化をまとめているインターネットサイト『テイスト・アトラス』が発表した、「世界で最も料理がおいしい国」部門の2023年のランキングですが、日本は第2位です。日本人でいる限り、だいたいどこの国に行っても食事の心配はある可能性が高いので、おおらかな気持ちで現地の食事を楽しむ余裕は持っておきましょう。
差別されないか不安
僕は、アメリカのワシントン州シアトルに住んでいましたが、人種差別をされたことは一切ありません。周りもみんな親切な方で、アメリカに慣れておらず、英語も拙なかった僕をとても助けてくれました。なので僕の留学経験から言うと、差別をする人はごく一部の人たちだけという印象です。
一方で、残念ながらアジア人への差別は欧米圏の国では当たり前のように存在し、誰もが差別を受ける可能性は存在します。またそのような現実が無くならないのは、そのような方たちが無意識に差別をしているケースがあるからです。
国外に住んだことがない人や異文化に関して理解が足りていない、狭い視野の人たちは自分だけが正しくえらいと思いこむ傾向があります。そういった人が自覚もなく、人種が違うというだけで相手を下にみて差別をしているのです。
自分は国外に住んでいて、さまざまな文化を受け入れられる広い視野の持ち主なんだという自負を持って、この人たちは小さい世界で生きている人なんだと寛容に考えることが重要です。
差別に対する対処法
差別に対処する方法は2つあります。
- 無視をする
- はっきりと嫌だということを伝える
差別は思い切って無視しましょう。せっかくの留学という貴重な時間を差別する人に割く必要はありません。先ほども書いた通り、普通の人は差別なんてしません。みんな優しい人たちです。ごくごく一部に悪意を持った人はいますが、その何十倍もいい人達ばかりなので、そういう人たちと関わるようにしましょう。
また嫌なことは嫌だと、自分の意見をはっきり伝えることも大切です。日本のように空気を読む必要もありません。僕は同じ大学の人から「アジア人」と呼ばれたことがありましたが、「僕は日本人だし、そもそも人を人種で区別すること自体が好きではない。」とはっきり伝えたら、僕に対してアジア人という言葉を使うのをやめてくれました。
はっきり自分の意思を伝えて、強い気持ちを持っていればみんなしっかりと平等にあつかってくれます。
治安が不安
治安に関しては、日本以外の国は基本的には危険だという意識を持つことは重要です。観光客や外国に対しては特に狙われやすいので注意が必要です。
僕はロサンゼルスに旅行に行ったときに、ハリウッドのTCLチャイニーズシアター近くの路上で突然CDを手渡され、受け取ったなら$20払ってねと言われました。(その時は、CDを地面に置いて逃げました。。。) これは典型的な観光客を狙った押し売りで、はじめは自分はミュージシャンなんだとCDを自慢してきて、相手が受け取ったとたんにお金を請求する詐欺です。
この詐欺はまだマシで、アメリカは銃撃戦などの命に関わる犯罪に巻き込まれるケースもあるため、海外では慎重に行動するようにしましょう。
治安への対処法:危険には近づかない
月並みですが、危険に近づかないことが対処法です。暗い路地裏などの通路を歩くことは避ける、現地の人に危ないと言われた場所には近づかない、夜に一人で出歩かない、カフェなどで荷物は置いたままにしない、電車やバスでは寝ない、知らない人についていかない。当たり前のことを当たり前にするだけで、犯罪に巻き込まれるケースは大幅に減少します。
また、現地で留学していると行くことが多いパーティーなども、違法な薬物をすすめられる可能性がありますので注意しましょう。ワシントン州は2012年に娯楽用大麻が合法化されましたが、僕はパーティなどで友人から大麻をすすめられていました。(もちろん大麻含めて、僕は薬物は一切やっておりません。) たしかに当時はすでに合法化されてはいましたが、やはりそういう薬物からは距離をとったほうが賢明です。
また現地でできた友達は遠慮せずに頼りましょう。治安の悪い地域の情報に詳しく、もし必要であれば車を出してくれる優しい人も多いです。(もちろんお礼は忘れずに。)海外の方と壁を作らずに接していると、こういう時に助け合うことができます。こういった助け合いの心こそが、留学生活を成功させるカギになります。
さいごに
今回は、留学に行くのが怖いと思っているかたが抱えやすい不安と、それに対する対処法をご紹介しました。
留学は大きな決断なのにもかかわらず、結果のわからない暗闇を進むような恐怖感があります。恐怖感は不安を生み出し、しだいに大きくなり僕たちを悩ませ始めます。かといって、けっして留学はハイリスクではないのです。留学への恐怖感を減らすため、まず知ること、そして情報を集めることでリスクは最大限小さくすることができます。
この記事を見て、次に取るべき行動や情報収集がわかったいう方がいれば幸いです。
貴重な人生の投資を、悩まなくてもいい恐怖感などで逃さないようにしてください。
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